当院のブログをお読み下さりありがとうございます。
本日は高齢者の脱水予防について少しお話させて頂きます。
高齢になると、喉の渇きを感じにくくなるために、水分補給を積極的に摂取しない現状があります。
じっとしていても、汗・呼吸・尿・便で2000mlもの水分はカラダから失われているのです。
1日あたり最低でも500mlの尿が排泄されなければ、老廃物がカラダに滞って生命が危険な状態になります。
水分がカラダから不足すると血が濃くなり、脳梗塞や心筋梗塞を引き起こしやすくなります。
まして高齢になれば身体機能は低下し、従来体内に溜めておくことのできる水分量も少なくなります。
利尿剤・下剤の使用があれば、脱水の危険性は高くなります。
なので、水分補給・環境作りについての工夫は必要になってきます。
<水分補給>
①1日3食に汁物・コップ1杯のお茶などを摂取する(1食あたり400mlの補給ができるので1日あたり1200mlの計算になります)
②水分量・ミネラル・ビタミンの多い食事を心がける(おやつに果物などを取り入れることで水分とビタミンの補給ができます)
③こまめに水分摂取(規則正しい食事、就寝前後・入浴前後・活動前後と意識して水分摂取を行うとベターです)
<環境作り>
①通気性の良い衣類の着用と室内の換気をよくする
②室温調整(快適な室内環境の確保が大切です)
③水筒などを活用し、食卓の上に置くなど飲み物がすぐに手に届くようにする
④スポーツ飲料などの購入(脱水対策の応急処置として)
脱水症状のサインは、口渇・頭痛・吐き気・目まい・皮膚乾燥・体温上昇・倦怠感・尿量減少などです。
脱水が進行すれば、徘徊・意味不明瞭な発語・幻聴・幻覚などいつもと違う症状が急に出現することがあります。
なので、高齢者は自覚症状が遅れ、症状の進行度合いによっては体調の急変は充分考えられます。
普段の生活から脱水は充分に予防できるので、水分摂取を怠りがちなこの時期…だからこそ注意しましょう。
大阪市 旭区 大宮 まつ鍼灸接骨院でした !(^^)!
